ピンクの薔薇可愛い
ピンクが好きなのは
小さい子が安心するから
そして
小さい時から好きな色だから
赤い金魚の泳ぐ
ピンク色の帯
大好きだった
きっとお母さんが買ってくれたもの
お母さんの顔も憶えていないほど小さな頃
少し大きくなって
ピンクのランドセルを買って貰ったときに
好きな色を選んでいいと父に言われて
とても意外で嬉しかったのを憶えてる
好きなものを自分で選べたのは
ほぼその一回だけだと思う
憶えている限り
今度お兄ちゃんに聞いてみよう
門限も自由な時間はなかった
授業が終わって帰れる時刻から家までかかる時間ぴったりに帰らないと
1分遅れても許されなかった
それが門限
高校は4時ちょうど
大学は6時だった
電車一台も遅れられなかった
土日は一日中かけてあちこちのレッスン
幾つも掛け持ちで回って受けて
終わると当然のようにまっすぐ帰った
寄り道なんてしたらどんな騒ぎになるか
恐ろしくて想像もできなかった
家でも何をするかは
全て時間で決められていた
起床から就寝まで
今 自由が何より好きなのは
反動かな
ひとのことも一切
縛りたくない
命令も支配も嫌だ
雲のように
自由自在でありたい
今日もありがとう
遥かな夢を見て
また明日
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