数日前の
帰りの新幹線の窓から見た景色
雲がダイナミック
田んぼが広がって
向こうの山まで続いている
今日も楽しかったな
幸せだったな
嬉しかったな
生きていてくれてありがとう
笑ってくれてありがとう
私は誰かを
幸せにしているかな
明日の風の行方も
分からないけれど
ピアノの恩師の先生のお一人が
今度は乳がん
メールのお返事を書いている
いろんな人を 心配する立場になってしまった
今日も黄色のアブドニスと闘った
いつもの朝
最高
インコでも忘れない
その気持ちを想うと
なんだか けなげで
何も言わないだけ 余計に
心が熱くなる
忘れないでいよう
そして もう一度
新しく始めよう
何も言わなくても
大切にしていよう
いろんな
暖かい経験
話しながら泣きそうになった
でも泣かなかった
たくさん笑ったし
笑わせた
永遠のお別れ
生きていれば
それでいいと思う
どんな人も
生きてさえいてくれれば
それがこんなに
難しいことだったなんて
すべてが不確かに
思えてくる
悲しいことは
書かないておこうと思ったけれど
だめだ
他のことを書こうとしても
空々しくて
ひとことも書けなかった
最期に目が合った
左目でパチッと瞬き 一回だけ
それが本当の最期だった
その後は もう脈がなかった
ウインクだと思った