風の願い
1.風はどこから 風はどこから
風はどこから 吹いてくるの
仲良くしてね 仲良くしてね
仲良くしてね どこにいても
2.風はどこへと 風はどこへと
風はどこへと 吹いてゆくの
仲良くしてね 仲良くしてね
仲良くしてね どこにいても
3.みんな可愛い みんな可愛い
みんな可愛い 大事な我が子
仲良くしてね 仲良くしてね
仲良くしてね どこにいても
仲良くしてね 仲良くしてね
仲良くしてね どこにいても
風の願い
1.風はどこから 風はどこから
風はどこから 吹いてくるの
仲良くしてね 仲良くしてね
仲良くしてね どこにいても
2.風はどこへと 風はどこへと
風はどこへと 吹いてゆくの
仲良くしてね 仲良くしてね
仲良くしてね どこにいても
3.みんな可愛い みんな可愛い
みんな可愛い 大事な我が子
仲良くしてね 仲良くしてね
仲良くしてね どこにいても
仲良くしてね 仲良くしてね
仲良くしてね どこにいても
猫草を
もう注文しなくていいんだと
さっき気づいて
気が抜けた
喜ぶ顔も
見られない
最高裁で
昨日破棄差し戻し判決のあった事件
手術後のせん妄だった疑いのある
女性患者の証言で
突然逮捕され
被告人とされてしまった男性医師
4人部屋だったのなら
周囲の入院患者に
異常な気配の有無等の
話を聞けなかったのかな
男性医師が入ってきたら
落ち着かなくて
耳を澄まして
動向を気にすると思うけれど
顔も含めて写真に撮ったのは
写真を取り違えないように
という趣旨では
後で加工して
顔の下で切り取れば問題ないから
今回最高裁で破棄差し戻しされた
高裁の有罪判決の二ヶ月後に
被告人とされた医師の
12歳の息子さんが
電車に飛び込んで
自殺してしまった
取り返しのつかない
責任の重みを
誰か感じているのか
破棄しなければ
著しく正義に反する
とまで最高裁に断罪された高裁判決
裁判は差し戻されても
失われた息子さんの命は
もう還ってこない
不当なイジメがあったのか
有罪判決に対する抗議だったのか
両方かもしれない
検察側の証人は
せん妄の専門家でもないようだし
はじめから有罪ありきで
大事な物証のデータ捏造の疑いも捨てきれない
鉛筆と消しゴムって
数字を書いたり消したりしたの?
それって
改ざんでは
全知全能の神ならぬ人間は
時として判断を間違える生き物であれば
他人の人生に関わる事柄について
公権力を行使する場合には
もっと慎重で謙虚でなければならないと思う
後で検証できないように
結果以外を捨ててしまうことが
今後も続かないよう
証拠価値の低いものとして扱うのは当然として
言ってしまえば
たった今手術したばかりの自分の患者の体に
低俗な興味など持つ医者がどこにいるのか
門外漢で分からなかったとしても
素人の謙虚な自覚を持って
疑わしきは罰せず
法の専門家なら
原理原則に立ち返ってほしい
ともすれば
岡本かの子
最後の数年間は
川端康成に小説の指導を受けていたらしい
人とのご縁は
何より大切だと分かる
父が食道癌の末期で
大手術して
病院のベッドに横になっていたとき
兄がいない陰で
私にあからさまな意地悪をする
姻戚の一家のお父さんが
なんだか 偉そうに
お見舞いに来て
政府にへつらって
公害裁判の証人に寝返って
国立大学の名誉教授とか
天下って
どこかのセンター所長とか
しょっちゅう学会だと
外国へ行き来してるけど
「脈もあるし 顔色もいい」
しか父に言えない程度の
形だけの医者が
しょげてる私の横で
わいわい楽しそうにしていて
「よそのお父さんが元気で悔しかった」
と言ったら
父は ベッドに横になったまま
低い声で
「ごめん」
と呟いたっけ
猫たちにまで
天国で
「ごめん」
と謝らせるのか
私は
桜花を
心待ちして
冬の朝
やっと
よその猫を微笑ましく眺められるようになった
あったあったと思って
昨日までは
羨ましさを抑えるのに必死だった
明日はどう感じるだろう
自信がない
猫のブラッシング・スクワットがなくなって
鍛え足りなくて
筋肉と骨の量が少ない
随分手のかかる猫だと思っていたのに
猫に鍛えられていた
随分手のかかる飼い主だと
猫も思っていたかな
今日は
天使の囁きの日だった
何か囁いて
私の天使ちゃんたち
兄と電話で話して落ち着いた
なんていつも穏やかな人なんだろう
大人はこうでないとね
見習いましょう
身近なお手本
オミクロンはそんなに心配してなかった
それより膠原病の方を気にしてた
ひとを心配する職業
兄にぴったり
暖かくなるまで
おとなしくしているようにって
大富豪になったら
兄のために大きな病院を作りたかった
都心の一等地に
優れた医師と
天使のようなナースだけ集めて
高給&休暇たっぷりで優遇する
ボディガードもつけて
何の心配もないように
夢見るのは自由
明日もがんばろう
決して荒れないで
悲しいに決まってる
コピー用紙を買おうとアマゾンを開けると
”あとで買う”には
キャラちゃんの好きなキャットフードが
山のように入ったまま
横を見れば
もう使うことのないお皿が
カラフルなタワーになって
積み上げられたまま
今日届いたのは
白いふわふわの
後ろ姿のキャラちゃんカバー
おリボンもついている
お耳も 尻尾も
ただ 可愛くて
罪悪感を抱きながら
蜜柑を食べる
キャラちゃんのいた場所には
本やノートの山
心が痛い
「私のソファは?」
見上げて戸惑うあの子が見える
うっかり置いてしまって
あのとき 傷ついた顔で
立ち去る後ろ姿に
「キャラちゃんごめん」
急いでどかしたけれど
もう戻ってこなかった
いつも 猫には
何の落ち度もない
人間には
落ち度だらけ
大事なときにも
ネットに逃げてた
やり直したいよ
キャラウェイ
見殺しになるかと思った
まだ生きていける
人生と良識に感謝
熱は今朝も平熱
昨日の午後も37度まで
息もできる
大丈夫だ
寒い朝の目覚め
今日こそ充実させないと
精一杯生きた猫たちに恥ずかしい
息苦しい気がして起きた
なんと 平熱
朝はいつも低いけれど
昨夜は 右目が少し暗かった
視力がいい方の目なのに
目の奥が痛いような気がして
手のひらで覆って光を見たら
もしもオミクロンに感染したのだとしたら
あの猫の訪問者たちから
初日は3人
翌日は4人で来て
何時間も
一部屋にいた
獣医さん以外を部屋から車に戻ってもらおうとした
けれど向こうも高額を請求するためか
全員で最初から最後まで
必要はなかったのに
大きな窓はずっと全開で
全員マスクしていたな
それでもうつるのかな
不調にすぐにピンときて
熱を計ったまではよかった
わりと素早いオンライン受診もよかった
でもルルアタック飲むだけじゃ
やっぱり
兄にも聞かなかったのは
敗因
心配かけたくなかった
忙しい医療に負担をかけたくなかった
近所のオンライン診察で安心してしまった
37.3度ならたいしたことないのかって
私がこれでこうだから
東京都の感染者数が減ってきたなんて
茶番だ
検査も受けられない人を
把握できてないだけ
閉じこもっているのが
一番安全だし
気弱になるのは
やめておこう
本当に発症したら
各方面に迷惑がかかる
たくさんの人を巻き込んで
拡大自殺しようと思う人の心理は
やっぱり理解できない
天国の猫にも
会えなくなりそう
本当は
死にたくないんだろうな
死ぬしかないまで
追い詰められて
悔しくて
きっと そう
かわいそうに
聞いてくれる人がいたら
違ったかな
ああしたら
こうしたら
知恵を出し合えるような
ただの 普通の
友達がいれば
ただの友達で
よかったのに
私にも
話せる人は
誰もいないな
話もできないなら
永遠に孤独の現代人
コーヒーが美味しいから
違うな
息苦しいのは
いつものことだし
意識していなかっただけ
今日に感謝して
1日を大切に生きよう
あとは何も考えず
気にしないで
多分 感染じゃない
キャラちゃんの動画を見て飽きない
笑顔だけど 右目が涙ぐんでいたのを
不思議に思ったっけ
もう限界だったのに
気づかない飼い主の鈍感
キャラちゃんいないのに
まだ生きてかなきゃいけないのかな
人生は 厳しいね
天国で
キャラちゃんと
ちびねこと
3人であそんでいたい
せめて 夢の中で
お昼近くは もうこんな
溶けかかって
今日のピザ
最近は 変な曲ばかりだな
使い捨て用か
アーティストじゃなくて歌手でしかない
無理して変な曲を作って
社会のご迷惑になっている
他山の石としよう
平野歩夢は
二回目の怒りのおかげで
金を獲れたね
終わりよければ
怒りや悲しみや虚しさや
いろいろを昇華したい
全てが天の采配
熱に浮かされて
書いているから
正直になりすぎて
いけないわ
明日も下がらなかったら
何か考えよう
羽生結弦は別格だと思った
勝負を超えている
次も見たい
Quad accelerator
クワーデクサラレイター
ワーとサラにアクセント
(クワッドアクセル)
減点の記録が世界に轟く
そして今日は
Snowy day
たくさん眠って
ピアノ弾いて
もう投薬も点滴も
懐かしい
はっとしなくなった
いないのが当たり前になっていく
蜜柑食べるときは
まだ罪悪感があるけれど
この罪悪感を
大切にしよう
どんな意味があるのかも
分からないけれど
多分
大切なこと
もう
トイレにも入ってこない
お風呂の出待ちもない
玄関のドアを開けても
お帰りという猫はいない
永遠にいない
キャラちゃんがいなくなって
少し怒りっぽくなった
ちょっとしたことで
すぐに へこんでしまう
これではいけない
陽気で元気な
私でいないと
世界で一番の味方がいなくなってしまった
もっと大切にすればよかった
人間は皆
私の言動によって態度を変える
それは当たり前のこと
でもあの子は
何があっても信じてくれた
私が一番だと
そんな存在は もう二度と
見つからない気がする
比較して 迷って
時に裏切って
妥協して
そんな人間関係なら
要らないな
だめだ
立ち直れない
今日も
ピアノ弾いて
本を読み
曲を書いて
前へ進もう
今は静かな曲しか弾きたくない
激しい曲も静かに
熱は 下がらない
今朝は36.9度
おかしいな
生活に困窮する人たちのニュース
たとえばヒカキンのような
一定の信頼のあるユーチューバーが
大金持ちの友達にインタビューして
要らない高価なものを一つ貰ってきて
オークションで売って
そのお金を
困っている人に分けるシリーズとか
今は終活で
価値があってもゴミとして捨てるしかない人たちもいる
誰かの人生を救えるとしたら
どんなに素敵な記憶と代わるだろう
有名人や大富豪から集めてほしい
今 食べ物も寝る場所もない人たちのために
暖かい服も
余ったごはんも
貴重
本来は
行政がやるべき仕事
でもやらないなら
余力のある誰かが
助けないと
最近の凶悪な事件の根底にある絶望は
人との繋がりが希薄で起きた
困ったら相談して助け合うということが
できず 孤独に追い詰められて自暴自棄になった
放置したら
困窮したすべての人が
犯罪者になるか 死ぬしかなくなる
道も歩けず
家も安全じゃない
大切な人がいつ事件に巻き込まれるか分からない
そんな国になってしまう
起業して
雇用を増やして
ダンボールの家や家具を作ったり
愛を探してるよ!
家の中でだけ
突然しゃべり出すキャラウェイ
愛はここにあるのに
愛されたい!
今は猫のことだけ考えて
ピアノ弾いてこよう
何もできなくなっても
ピアノなら弾ける不思議
麻布あたりのマックで
シルクハットのお兄さんが来て
にこにこの明るい笑顔で並んでいた
数年後
その人の 泣き顔を見た
幼い娘が
事故で亡くなってしまったと
でも まだ妹がいる
それを忘れてしまったように
私も
まだキャラウェイがいるのに
ちびねこの死を嘆いた
今 キャラウェイを喪って
それを悔いている
励まそうと思って作った歌だった
いつか 自分の歌に励まされるとは
思ってもみなかった
熱はあまり下がらないまま
でも 心は安らか
猫は天国に預けて
かみさまに面倒を見てもらっているから
貴重な時間を無駄にしないように
今日はピアノも弾いて
バイクも漕いで
本も読んで
英語も少し
北北西を向いて
恵方巻きも食べた
昨日のお葬式で
キャラウェイの身体は
ボロボロだった
おなかだけでなく
胸まで 黒い癌が
かなり 蝕んでいた
腹水も
猫の入れ物のように
たぷたぷしていた
頑張ってくれたね
苦しかったね
でも もう 今は
どこも痛くない
雲の上を走り回っている
安心して
私はすべきことに
集中しよう
これからリング
キャラウェイが怖がって
逃げたから
暫くできなかったけれど
もう安心
That would help me get fitter.
もっと健康になる
今日のデザートは蜜柑と苺
もう蜜柑を食べるタイミングは自由
苺も美味しい
13:10
キャラウェイは星になった
綺麗な瞳で
じっと見ていた
肉球の冷たい両手を握ったら
さいごに左手だけ
90度になるほどぎゅっと握り返した
左を上にして横になっていたから
最期の言葉は
『10数えるからね』
今まで どういう意味だろうと思っていたけれど
自分でカウントダウンして逝ってしまってから
はじめてわかった
思いやりの猶予の言葉だと
さっき 空耳が聴こえた気がして
急いでにゃんルームをつけたら
まだしゃべっていた
20:13
『愛する人、聞こえてる?』
『恋をしているの!』
『調子はどうよ?!』
聞こえてるよ
よかったわね
元気よ
つけてよかった
楽しい気分になれた
猫はなんて強いのだろう
お手本としたい
いつか小説にキャラウェイを書こう
詩のような小説なら書ける
詩小説
聞いてる?
キャラウェイ
またいつか
なんとか、生きてる
クリアクターを使っても
動脈血栓塞栓症を完全に溶かすことは
まずできない
そう言って 今日も往診の獣医の先生が驚いていたと
そのくらい奇跡の猫なんだから
大抵は 退院もできず
今日明日の命だと
獣医さん全員に言われた
15歳のキャラウェイ
運良く退院できても
1年ももたないと
でももう3年以上たった
だからキャラウェイは今回も
何としても長生きする
肺に転移は していたって
このまま 元気なまま
免疫力を上げて 長らえてみせる
酸素室は明日設置して頂くことになった
息苦しさは もう大丈夫
『機嫌が良くないの!』
×2
大変だ
余命一ヶ月(以内)の宣告から1週間が過ぎた
貴重な時間
人間も余命を知らないだけで
貴重な時間を過ごしているのは同じはず
気づけたことに感謝
腺癌のやっつけ方と
息苦しさの解消法を
明日は見つけたい
夜の投薬も
苦いプレドニンも
昨日よりすんなり飲んでくれた
まだまだ