2.19.2022

土曜日-せん妄事件と無罪推定の原則

 最高裁で

昨日破棄差し戻し判決のあった事件


手術後のせん妄だった疑いのある

女性患者の証言で

突然逮捕され

被告人とされてしまった男性医師


4人部屋だったのなら

周囲の入院患者に

異常な気配の有無等の

話を聞けなかったのかな


男性医師が入ってきたら

落ち着かなくて

耳を澄まして

動向を気にすると思うけれど


顔も含めて写真に撮ったのは

写真を取り違えないように

という趣旨では


後で加工して

顔の下で切り取れば問題ないから


今回最高裁で破棄差し戻しされた

高裁の有罪判決の二ヶ月後に

被告人とされた医師の

12歳の息子さんが

電車に飛び込んで

自殺してしまった


取り返しのつかない

責任の重みを

誰か感じているのか


破棄しなければ

著しく正義に反する

とまで最高裁に断罪された高裁判決


裁判は差し戻されても

失われた息子さんの命は

もう還ってこない


不当なイジメがあったのか

有罪判決に対する抗議だったのか

両方かもしれない


検察側の証人は

せん妄の専門家でもないようだし

はじめから有罪ありきで

大事な物証のデータ捏造の疑いも捨てきれない

鉛筆と消しゴムって

数字を書いたり消したりしたの?

それって

改ざんでは


全知全能の神ならぬ人間は

時として判断を間違える生き物であれば

他人の人生に関わる事柄について

公権力を行使する場合には

もっと慎重で謙虚でなければならないと思う


後で検証できないように

結果以外を捨ててしまうことが

今後も続かないよう

証拠価値の低いものとして扱うのは当然として


言ってしまえば

たった今手術したばかりの自分の患者の体に

低俗な興味など持つ医者がどこにいるのか


門外漢で分からなかったとしても

素人の謙虚な自覚を持って


疑わしきは罰せず


法の専門家なら

原理原則に立ち返ってほしい



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