久しぶりに
駅ナカ寄って
珍しく空いていた
皆さん海外かな
良いお天気
汗びっしょり
日傘は雨予報があっても安心
降らなかったけど
私が閉じこもっていた間
世界はあまり変わっていない
異次元の世界から遊びに来たような
束の間の感覚
椅子から立ち上がるだけで
くらっとする
杖を取り落とした人との接点に
辛うじて居場所を繋ぎ止められた
硬いゆかで生じたアクセントが
空間を少し割いてくれた
その隙間に挟まって
コーヒーを飲み
クリームパンを食べた
何一つ食べたくないと
繰り返しながらトレイに載せてた
ちゃっかり者のクリームパン
父が嬉しそうにポケットから出した
マドレーヌのような
ほら!
という声が聞こえる
笑顔が見える
愛されるって
こういうことだったね
二度と手に入らない
無条件の許可証
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